
ベトナムは豊かな歴史と多様な文化を誇る国であり、その中でも宗教施設は特に魅力的な観光スポットとして知られています。英国の旅行雑誌は、独特な建築美と深い歴史的・文化的背景を持つ宗教施設を厳選し、旅行者に訪問を勧めています。
その中には、ハノイの象徴ともいえる「一柱寺(チュア・モット・コット)」、アジア最大級の寺院とされる「タムチュック寺」、そしてカオダイ教の総本山である神秘的な「西ニンの聖座(トア・タイン・タイニン)」などが含まれています。
これらの場所は、単なる観光地にとどまらず、ベトナムの信仰や精神性、芸術性を感じられる特別な空間です。訪れる人々は、荘厳な雰囲気の中で心を癒やし、建築の美しさや歴史的背景に感動を覚えることでしょう。
次回のベトナム旅行では、これらの宗教的名所をルートに加えてみてはいかがでしょうか?忘れられない体験が、きっとあなたを待っています。
1. 歴史と伝統が息づくフエの名刹「ティエンムー寺(天姥寺)」

ベトナム中部の古都フエに位置するティエンムー寺(Chùa Thiên Mụ/天姥寺)は、1601年、阮(グエン)朝の初代君主・グエン・ホアンによって建立されました。地元では「リンムー寺(Chùa Linh Mụ)」とも呼ばれ、フエ市の中心部から西へ約5km、ハーケー丘(Đồi Hà Khê)にあり、美しいフーン川(香江)を望む絶好のロケーションに建てられています。この寺院はフエで最も古い仏教寺の一つとしても知られています。

境内にひときわ目を引くのが、高さ21m、7層からなる「フオックズエン塔(Phước Duyên塔)」です。この塔はティエンムー寺の象徴的存在で、周囲には5つの石碑堂と、巨大な鐘「大洪鐘(Đại Hồng Chung)」を収めた鐘楼があります。寺の左側には、大理石に刻まれたグエン・フック・チュー公(阮福澍)による約400年前の碑文が残っており、2020年にはベトナム国家宝物にも指定されました。

ティエンムー寺の見学は、フエの他の名所と組み合わせるのもおすすめです。たとえば、グエン王朝の王宮「大内(Đại Nội)」、神聖な「ホンチェン祠堂(Điện Hòn Chén)」、風格ある「ミンマン帝廟(Lăng Minh Mạng)」、そして静寂な山中に佇む「ヒエンコンソントゥオン寺(Chùa Huyền Không Sơn Thượng)」などと合わせて巡れば、充実した一日観光コースになります。
ベトナム仏教と王朝の歴史が織り交ざるこの名刹は、訪れる人の心を静かに打ち、深い感動を与えてくれることでしょう。
2.神秘に包まれた古代チャンパ王国の聖地「ミーソン遺跡(Thánh địa Mỹ Sơn)」 – クアンナム省の文化遺産

ベトナム中部クアンナム省ズイフー村(Duy Phú)にあるミーソン聖域(Thánh địa Mỹ Sơn)は、かつて栄えたチャンパ王国の宗教と建築の中心地でした。この遺跡は、ダナン市から約70km、ホイアン旧市街からは約40kmの場所に位置し、自然豊かな山間にひっそりと佇んでいます。
この神聖な地は、1885年にフランス人によって発見され、10年後の1895年には考古学者カミーユ・パリス(Camille Paris)が現地を訪れ、草木を刈り開きながら初めての本格的な調査を行いました。

宇宙を象徴する神殿構造とヒンドゥー教の神々への信仰
ミーソン遺跡群は、複数の建築群で構成されており、中央にある本殿(主塔)を中心に、周囲を小さな祠堂や塔が取り囲む形式が特徴です。この設計は、ヒンドゥー教神話における宇宙の中心「メール山(Meru山)」を表しており、本殿は宇宙の神々が集う神聖な場所とされています。

主に崇拝されているのは、ヒンドゥー教の三大神の一柱であるシヴァ神(Shiva)。この場所は、宗教儀式や王の即位儀式など、国家の重要な行事が行われた特別な聖地でもありました。
多様な建築様式とチャンパ美術の真髄

ミーソンの建築様式は、時代ごとに進化を遂げており、以下の6つの建築スタイルに分類されます:
- 古典様式(Cổ)
- ホアライ様式(Hòa Lai)
- インドシナ様式(Đông Dương)
- ミーソン様式(Mỹ Sơn)
- ポー・ナガル様式(Po Nagar)
- ビンディン様式(Bình Định)
これらのスタイルの中で、レンガを積み上げた精巧な工法や、目地を見せずに接着された建物の美しさは、現代の建築家さえも驚かせる高度な技術といわれています。
神話と信仰を刻む繊細な彫刻たち

建物を飾る彫刻にも注目すべき価値があります。装飾のモチーフとしては、以下のようなものが見られます:
- 蓮やツタなどの植物文様
- 象や獅子などの動物
- カーラ・マカラ(Kala-Makara):チャンパ文化を象徴する神聖な存在
- アプサラ(Apsara):優雅に舞う天女の舞踊シーン
- 音楽家たちの姿や、神々に仕える天界の存在たち
- 水の怪物「マカラ(Makara)」:海の守護神として登場

これらの彫刻はすべて、チャンパ人の信仰、神話、芸術性を色濃く反映した貴重な文化遺産です。
3. ベトナム初の大学と学問の聖地「文廟・国子監(Văn Miếu – Quốc Tử Giám)」– ハノイの歴史文化遺産

ベトナムの首都ハノイに位置する文廟・国子監(Văn Miếu – Quốc Tử Giám)は、国家特別遺跡に指定されている貴重な歴史的建造物群です。敷地内には、文湖(Hồ Văn)、文廟と国子監の本殿エリア、そして鑑園(Vườn Giám)と呼ばれる庭園が広がり、静寂かつ荘厳な空気に包まれています。
ベトナム最古の学問の殿堂 – 1070年創建

文廟(Văn Miếu)は、1070年に李朝の皇帝・リ・タン・トン(Lý Thánh Tông)によって建立されました。そのわずか6年後の1076年には、次の皇帝・リ・ニャン・トン(Lý Nhân Tông)が文廟の隣に国子監(Quốc Tử Giám)を設立し、ここがベトナム初の大学として機能し始めます。王族や貴族の子弟を教育する国家的な教育機関として発展し、後には庶民の秀才にも門戸を開いたとされています。
学問と徳を重んじる民族精神の象徴

文廟・国子監は、「学問を尊び、徳を重んじ、才能を育む」という、ベトナム民族の教育に対する精神を象徴する場所です。中でも有名なのが、科挙合格者の名前が刻まれた石碑(進士碑)で、これらは亀の背に載せられ、現在でも訪れる人々が記念撮影をする人気スポットとなっています。
また、旧正月や受験シーズンには、学生たちがここを訪れ、学業成就や合格祈願を行う風習も残っています。そのため、文廟は単なる観光地にとどまらず、今も生き続ける「学びと祈りの場」となっているのです。
国内外の観光客を魅了する文化観光スポット

今日、文廟・国子監はハノイ観光で欠かせない文化名所として、毎年数百万の観光客を惹きつけています。石畳の中庭や歴史ある建物、緑豊かな庭園を歩くことで、ベトナムの学問の歴史と誇りを肌で感じることができるでしょう。
4.自然と信仰が調和する聖地「香寺(Chùa Hương)」– ベトナム屈指の巡礼スポット(ハノイ近郊)
香寺(Chùa Hương)は、ハノイ市中心部から南西へ約70km、ダイ川(Sông Đáy)のほとりに広がる壮大な仏教寺院の複合施設です。美しい山岳地帯と清流に囲まれたこの場所は、ベトナム随一の巡礼地として、国内外から多くの参拝者や観光客を魅了しています。

「南天第一洞」と称される神秘の鍾乳洞「香跡洞(Động Hương Tích)」

香寺の象徴とも言える存在が、香跡洞(Động Hương Tích)です。この洞窟は11世紀に発見され、1987年から正式に仏教信仰の場として整備されました。古くから「南天第一洞(Nam thiên đệ nhất động)」と称され、「南の空で最も美しい洞窟」として名高い景勝地です。
洞窟の内部には、タイソン(Tây Sơn)王朝時代に彫られた青石の観音菩薩像(Phật Bà Quan Âm)が安置され、荘厳な空気を醸し出しています。また、無数の鍾乳石が天井から垂れ下がり、動物や果物などを思わせる様々な形を成しており、訪れる人々の想像力を掻き立てます。
風水の観点では、「龍が口を開いて宝玉を吐き出す」かのような形状とされ、非常に縁起の良い聖地と考えられています。
ベトナム最大規模の春の巡礼祭り

香寺では、毎年旧暦1月中旬から3月にかけて「香寺巡礼祭り(Lễ hội chùa Hương)」が開催されます。この期間中、全国各地から数千人規模の参拝者が集まり、平穏無事・健康・学業成就・家内安全などを祈願します。
巡礼は、ボートに乗って川を遡るところから始まり、自然に抱かれた山道を歩きながら複数の寺や祠を巡るという、まさに「旅する信仰」そのものです。信仰と自然が一体となった体験は、他では得られない深い癒しと感動をもたらしてくれることでしょう。

香寺は単なる寺院ではなく、ベトナム人の精神文化・自然観・信仰心を体現する特別な場所です。旅のルートにぜひ加えて、心を静める時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
5.商売繁盛・安産・子宝の祈願に人気!ホーチミン市のパワースポット「玉皇殿(Chùa Ngọc Hoàng)」

ホーチミン市1区のマイ・ティ・ルウ通り(Mai Thị Lựu)に位置する玉皇殿(Chùa Ngọc Hoàng)は、約2,000平方メートルの敷地を持つ中国系ベトナム人(華人)によって建立された道教寺院です。20世紀初頭に建てられたこの寺は、「玉皇上帝(Ngọc Hoàng Thượng Đế)」を主神として祀っており、現在ではホーチミン市を代表する霊験あらたかな祈願寺として親しまれています。
あらゆる願いを叶えるとされる都市の中の神聖空間

地元では、商売繁盛、家内安全、健康祈願、そして子宝や安産祈願に訪れる参拝者が絶えず、多くの人々が香を手に願いを捧げています。内部は複数の神々を祀る空間に分かれており、赤や金を基調とした装飾が印象的で、どこか中国伝統の雰囲気を感じさせます。
また、1984年には正式名称を「福海寺(Phước Hải Tự)」に改め、1994年にはベトナム国家級の建築芸術遺産として登録されました。建築様式や彫刻、装飾などには、華人文化とベトナム的要素が融合した独特の美しさが感じられます。
オバマ元大統領も訪れた世界的に知られる寺院

この寺院は、2016年5月に当時のアメリカ合衆国大統領バラク・オバマ氏が訪問したことでも世界的に注目を集めました。彼の訪問により、国内外のメディアでも話題となり、それ以降、外国人観光客の間でも「訪れるべきパワースポット」として知名度が急上昇しています。
玉皇殿は、ホーチミン市の喧騒の中にありながら、どこか厳かで落ち着いた空間が広がる、知る人ぞ知る信仰と文化の拠点です。旅行中に少し足を延ばして、心を静かに整える時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
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